アビス感想

タイトル付けるのニガテなので、ブログ名は未定(笑)

その内つけます。

 

テイルズジアビスをちょっと前にプレイし終わった。

感想はすごく面白かったです。

前々からやりたいな~とか思ってた作品なので、なぜすぐプレイしなかったのかと過去の自分に問い詰めたいほど。

まあ、中古でも4000円くらい(3DS版)で高いと思って敬遠してたからなんですがw

 

テイルズシリーズには毎回どんなRPGかっていうカテゴリがついてて。

(中には中二感を感じるものもある)

今回プレイしたアビスは「生まれた意味を知るRPG」

私は今までテイルズやったことなくって、アビスでシリーズ初プレイになるので、このカテゴリ名がどんな風に回収されるのかワクワクしてました。

 

続きからプレイ感想。ネタバレ含みます! 

 

あらすじを言うと、

 公爵家の息子として生まれたルークは、幼い頃誘拐され記憶喪失になった経験からか、館に軟禁状態にあった。

 

とある事件により、遠方に飛ばされたルークは、一緒に飛ばされたティアという女性と一緒に自分の館があるバチカルへ戻るというのが旅の始まり。

 

ルークはずっと剣を教えてくれたヴァン師匠に懐いていて、館に軟禁状態、父親はルークを遠ざけている、まともに話せる人がほぼいないという状況にあったからか、盲信に近い位の感情を抱いているんです。

 

で、結果ヴァンに裏切られる。

 

ヴァンは世界を滅ぼすような(に近い)ことを企てているんですが、そのためにルークを利用していたと分かります。

 

結果、多くの人の命が失われる大事件が起こる。

 

裏切ったヴァンに責任があるけれど、何の根拠もなく考えナシに信じてしまったルークは全く反省せず周りのせいにした挙句、仲間から愛想を尽かされる。

 

「オレは悪くねえ!」は有名なセリフ(私も未プレイだったけどこれだけは知ってた)はここで出る。

 

ここは仲間が愛想を尽かしたことに賛否両論ある場面。

 

私としては確かに「ルークは悪くない」と思いますが、それまでの態度が悪く、周りの事を考えないわがままなことを言ったり、横暴なことも言ったりしていたので、それが積み重なったら、離れるのも無理はないなあと。

 

そして、ヴァンからルークはヴァンが作った「レプリカ」(コピーして出来た人間)だと知らされる。

 

レプリカは能力と見た目だけはオリジナルの人間と劣化コピーでき、情報があれば何体でも作れるので代替可能(ので、ヴァンからは道具扱いです)

 

これにルークは自分の存在に対して、なぜ生きているのか?と強いショックを受け、その上仲間が離れたことで傷つき、もうズタボロ。

 

それから、「変わりたい」と強く決心し、自分の存在意義を求め、自分の出来ることからやろう、人の役に立ちたいと、世界を滅ぼそうとするヴァンを倒す旅に出ます。 

 

…というのが中盤までのあらすじ。ここまで書くのに、すごい疲れた。

書きたいことはこれからなのにもういいやってなってる自分がいる(;・∀・)

あらすじを上手くまとめれる人って凄いですね。やってみると分かると思うんですけど、情報を取捨選択するのムズカシイ…

 

ルークは一度自分はレプリカだと知ってしまったことで存在意義が揺らぎ、かなり卑屈になってしまいます。

公爵家の人間として踏ん反りかえってきたこともあったけど、そうじゃなくなってしまったし。

今まで信じてきたものとか、仲間にも見捨てられたこととか、色々あって自信がなくなっちゃったんだろうな。今までの自分を変えたいと思うくらいだから。

自分を変えたいと、そのために何をすればいいんだ?と改めて存在意義を求めて旅をする訳ですが、仲間やそこで出会う人々、出来事を通して成長していきます。

で、冒頭の話に戻り、「生きる意味を知るRPG」ってこういうことだったんだと私は思いました。

カテゴリ名の伏線が回収されたようでスッキリ。

ルークはどういう答えを導き出すんだろうとゲームを進める私。

そしてやっと、ヴァン師匠と対面。

剣を構えてルークはヴァンに問う場面。

ルーク「だったら・・・だったら何で俺を作った!俺は誰で、何のために生まれたっていうんだ!
ヴァン「何かのために生まれなければ、生きられないというのか?だからお前は、ただのレプリカでしかないんのだ」

 「何かのために生まれなければ、生きられないというのか?」と。バッサリ今までのこと、強いては「生まれた意味を知るRPG」のカテゴリを否定

かなり驚きました。

物語の大部分を使ってルークは生きる意味も探してるし、

まさかカテゴリ名まで否定するようなことを言うなんて思わなかったワケです。

それに私自身も何かのために生きてる、というか意味を探してる気がします。

上手く言えないけど、どんな行動でも何かしら意味を見出そうとしてしまう所があるなあと。

歩いてる人を見かけたとして、その人は天気が良かったから散歩してる、とか、ダイエットのために歩いてるとか、買い物しにいく途中だからとか。そんな風に意味付けしてしまう。

でも、目的のために動くこともあれば、意味なんて後からついてくるものだってあるし、そもそも行動そのものが目的だったりもする。

目的とか意味とかって自己満足な面が大きいのかもしれない。だからこそ、人によって違うし、自分だけの常識で割り切れるものではないなあと感じます。

生きてることに意味を見出す点とはちょっと違うんですけども、ルークがヴァンに全否定される場面で、私も否定されちゃった気分でそう感じました。

ルーク「やっと分かったんです。俺は何をしたかったのか。俺はあなたに認めてほしかった。レプリカではなく、一人の人間として」
ヴァン「そうだ。そしてお前は人間になった」
ルーク「…でもそれじゃ駄目なんだ。あなたは言いましたね。『何かのために生まれなければ、生きられないのか?』と。誰かのために生きてるわけじゃない。いや、生きることに意味なんてないんだ。死を予感して、俺は生きたいと思った。そのことを俺は知っている。ただそれだけで良かったんだ。だから俺にはもう……あなたは必要ない! 俺はここにいる。こうして生きてるんだ。あなたが俺を認めようと認めまいと」

そして、ヴァンと2度目の対面をした場面。

ここ、ルークの長台詞にかなり痺れました。(特にあなたが俺を認めようと~の所が好き)

ルークは存在意義を失ってなぜ生きるのかと、かなりの卑屈モードになってきていたので、生きる意味なんてない、生きたいと思うだけで良いんだと言い切り、自信を持ってくれたことに、我が子が成長するのを見守っていた気分の私は(ある意味主人公よりガイに共感する立場になっていたかもしれないw)ジ~ンときました(ノД`)・゜・。

成長したな…ルーク!

自分の死期が近いと分かってるからこそ、というのもあるでしょうね。

生きてる意味なんてないといいつつも、やっぱり意味なく生きるのは難しいと思います。

ご飯が食べられる状況にあって、安心して睡眠がとれる寝床があっても、次の欲求に行く。

退屈さを紛らわしたいとか、人に認められたいとかなんとか。

生きたいってのはその根っこのところにあるもので、でも、普段私たちは欲求を満たすため意識せずに生きてる。

生きたいって思うのは死を意識することで、常日頃から意識してたら平穏に過ごせない。

意識してこなかった、ある種当たり前のような「生きたい」という根っこのところを強く感じられたルークは強いなと思います。

これから目的や夢が変わっても、生きたいという思いを強く持っているルークは、もう死んでもいいだなんて思わないし、卑屈にもならないんだろうな。

 

多少話が逸れたり上手くまとまらなかったりしましたが以上感想でしたー。

また書くかも。